JUST KEEP BUYIGの難しさ

投資の必勝法は何か。

それはJUST KEEP BUYING (ただ買い続けろ)である。

それを記した本がこちら。

JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則 | ニック・マジューリ, 児島 修 |本 | 通販 | Amazon

この本のキーワードは以下。

・まずは投資資金の準備について

・売らずに買い続けろ。できるだけ早く頻繁に買うことが必勝法。

・騰落を気にしない。影響があるのは終盤だけ。

・早く買い、ゆっくり売る

こういったことを過去の実績を根拠に記載している。

データが示されており説得力があるし、読みやすい。

しかし、これを理解していても、それでもなお、売らずに買い続けることはとても難しい。

なぜか。

「明日も下がるかもしれない」という不安

株価が下落基調の時、「明日も下がるかもしれない」「しばらく、下がり続けるかもしれない」「もっと早く売っていれば損失が少なくて済んだのに」という思いが生じる。

これがJUST KEEP BUYINGと反する感情だ。

理論的には、株や投資信託を安く買えるのだから下がってくれればメリットが大きい。

すぐには売らずに長期保有するつもりで買ったのだから。今は売らないのだから。

でも株価、評価額が下がると、どんどん損失が増えていくのを目の当たりにしなくてはいけない。

ああ、あの時売っておけば今頃は・・・という強烈なストレスを抱えながら、

これまでコツコツと少しずつ上昇してきた株価(評価額)が、

あれよあれよという間に下がっていくのをただ見ているだけ。

そう、「このストレスから解放されたい!」 「損失をできるだけ少なくしたい!!」

「とりあえず売って、また買えばいいか」となる。

JUST KEEP BUYINGからの脱落である。

売ったら損

じゃあ、いつ買うのか。 

結論、相場が思い通りに動かない限り、うまいこと買えないのだ。

そろそろ底か?と思って買った後で下落が続いている時に買うと、また同じストレスに悩まされる。

少し上昇したから買うぞ!と一気に資金をつぎ込んだ後、また下がる。

まだ動きが不安定と思っていると、一気に上昇して売った時よりも高くなる。また下落したら買おうと思っているうちにどんどん上昇する。あれよあれよという間に。

結局、相場が予想通りに動かない限りは、下手に動かないが一番なのだ。

じゃあ相場は思い通りに動くのか。いや。結局振り回されて終わり。

下落局面での精神安定策

下落局面こそ、資金を投入し続けることが必要。この気持ちが大切。

そうは言ってもどうしても精神的不安が大きい場合は、備えを準備しておく。

30%下落した時に買うためのお金 を準備しておく。

40%下落した時に買うためのお金 を準備しておく。

これらは投資の理論からすると間違っているようだが、

それでも自分の精神安定のためには、いつでも下落を待ち構えておく心持ちが良いと思っている。

「やっと待ちに待った下落が来た!!」と思えることが、精神安定につながっていく。

もちろん、理論を十分に理解して小額から実践で鍛えていくのが大前提だ。

最も大切なことは、投資を続けること。

いつでも追加投入できるぞ!!という心構えを常に持っておくことと、

上昇局面で過剰にリスクを取らないこと。(追加購入したくなる気持ちを抑える)

この二つが長く投資を続けられることに繋がり、そして自分を守ることに繋がるのだ。

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